・目に見えるもの、そしてその向こうにあるもの・
 絵画は対象の表現によって私達に視覚的な刺激を与えます。視覚は知覚を動かす引き金となり、見る者の感性を通じて感覚へと高められます。そこに感じる喜びがあるのです。絵画は視覚的な刺激の領域に留まることなく、鑑賞者の想像力を引き出すものでなくてはなりません。それは鑑賞者の想像力によって作品が最終的に完成すると考えるからです。ですから私は「目に見えるもの、そしてその向こうにあるもの」を表現することに力を注いでいます。
三輪知弘(みわともひろ)
1960 宮崎県生まれ
1983 多摩美術大学絵画科 宮崎進・今井信吾クラス卒業